私は高校の硬式野球部の寮母として、毎日選手にパワーアップご飯を提供しています。コストや時間などの理由から市販の総菜を使うこともありますが、必ず手を加えて栄養価を高めることを心がけています。今回はそのアイデアを4つ紹介します。
プラスいりこでカルシウム強化
市販の大豆煮やきんぴらには、そのまま食べられるいりこを混ぜてカルシウムを強化しています。
みそ汁にはそのまま、または粉末に砕いたものを入れます。
いりこから出るおいしいだしが料理をさらにおいしくしてくれますし、いりこのほろ苦さが味のアクセントにもなります。
ひき肉料理には大豆ミートでタンパク質強化
メインの素材は肉が多くなりがちですが、そこに大豆ミートを加えて1回の食事で2~3種類のタンパク質がとれるように心がけています。アミノ酸をバランスよくとることは筋力アップにもつながります。
ハンバーグや肉みそ炒めなどのひき肉料理に大豆ミートを混ぜても、食感や味は変わらないため選手たちは気づいていないようです。
煮物は炊き込みご飯に
煮物は箸が進まないのか残ることが多いので、余った煮物を細かく刻んで炊き込みご飯にしています。
具材の味がご飯に染みておいしく、野菜も自然に食べてもらえます。
野菜くずはベジブロスにしてフードロス削減
野菜の皮やヘタの部分は捨てずに冷凍保存しておき、時間があるときに煮出してベジブロス(野菜のだし)を作っています。
カレーや洋風の煮込み料理のベースにすると、野菜のエキスを丸ごと頂けるだけでなく、水から煮込むよりもぐっとおいしくなります。フードロス削減の取り組みにもなります。
【アスレシピ特派員=大阪府在住・石井ゆかり】