私たちは日頃、「栄養たっぷりだから食べなさい」などと言ってしまいがちですが、実は言葉の使い方としては誤りなんだそうです。
「栄養」とは、生命を維持するために必要な物質を外界から体内に取り入れて消化・吸収したり、体の組織を作ったりするといった「状態」や「過程」のことであり、栄養という物質が存在するわけではありません。
一方、「栄養素」は栄養を維持するために、体外から取り入れる物質のことで、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、無機質(ミネラル)などを指します。
つまり、先の「栄養たっぷり」は、「栄養素たっぷり」が正しい使い方なんですね。
ちなみに「栄養価」とは、食物の栄養的価値を表すもの。食物100グラム中に含まれるカロリー、炭水化物、脂質、タンパク質などの含有量を数値化したものです。