<ワンポイント食事マナー2>

 前回は箸の正しい持ち方についてお話ししました(参照:「箸を正しく使えますか?」)。今回は正しい箸使いのマナーについて説明します。ご家庭での食事では神経質になる必要はありませんが、最低限のマナーは守りたいですね。

ちぎり箸はNG
ちぎり箸はNG

 例えば箸を片手に1本ずつ持って料理をちぎる「ちぎり箸」や、箸を使って奥にある器を手前に引き寄せる「寄せ箸」は、行儀が悪いだけではなく、料理をこぼしたり、ひっくり返したりすることがあるのでやめましょう。また、割り箸を割るときは上下に開くように割りましょう。左右に割ると隣の人の飲み物などにぶつかることがあります。

 話が盛り上がり、つい箸を振り回しながらしゃべる「振り箸」や、食事中に箸で人や物を指し示す「指し箸」もマナー違反です。癖がつかないようにふだんから気をつけたいですね。【筑波大客員教授、グローバルマナースプリングス代表・江上いずみ】

(2017年4月13日付日刊スポーツ紙面掲載)