新学期が始まって、お子さんのお弁当を作り始めた方も多いことでしょう。毎朝早起きして、お弁当を作るだけでも大変ですが、運動を行っているお子さんはエネルギーなどの必要量も多く、「お弁当+補食」を持たせている方もいますね。
これから暑くなると、お弁当の腐敗が心配ですが、具体的にどのような注意が必要か、お伝えします。
<お弁当の腐敗予防>
1.味付けは濃いめにする
食塩には脱水作用があり、水分活性が低下し細菌の増殖を防ぎます。
2.しっかり加熱する
中心まで85度以上1分以上加熱、細菌を死滅しましょう。
3.細菌をつけない
手だけでなく、食材や調理器具はしっかり洗い、アルコールスプレーや熱湯で消毒して使用しましょう。おにぎりはラップを使用してにぎり、直接触れないようにしましょう。
4.保存温度に注意
調理した料理を温かいまま弁当箱に入れるのはやめましょう。冷蔵庫で急速に冷やすなど対策をとります。お弁当を食べるまでに冷蔵庫が使用できない場合は、保冷剤を使用し、保冷バックに入れることで温度上昇を防ぎます。15~40℃が細菌の増殖しやすい温度です。
5.酸味を利用し、酸性度を上げる
酢やレモンを味付けに使用しましょう。酢飯にするのも良いですね。
6.香草を利用する
ワサビやショウガ、シソなど香草やハーブには抗菌作用があります。味付けや添え物として使いましょう。
7.常温保存可能な市販品を利用する
夕方の部活動の後に食べる補食は、食べるまでに時間があるので、常温保存できる市販のおやつやパンを利用しましょう。
【管理栄養士・今井久美】