毎日、食事を作るのは大変です。栄養バランスの良い料理のために手を抜きたくはありませんが、料理の手間は減らしたいもの。少しでも調理時間を短くし、簡単に作れる便利グッズやお役立ちアイテムを紹介します。

下処理

 冷凍のカット野菜を利用すると、切ったり加熱したりする時間を減らせます。冷凍野菜は、旬の時期に収穫した野菜を軽く加熱し、急速冷凍してあるので、栄養価は低くありません。価格も安定してますし、使いたい分だけ使えるというメリットもあります。

 また食材を切るのに、キッチンばさみやスライサーを利用すると、洗い物も減らせます。

加熱

 電子レンジや魚焼きグリルを活用しましょう。野菜をゆでる代わりに電子レンジで加熱すれば、時間短縮になりますし、栄養素も無駄にしません。

 シリコンスチーマーを使うと、水分を程良く調節し、おいしい蒸し野菜ができます。そのままオーブンにかけられるものもあり、蒸した後、チーズやソースをかけて焼き目をつけることもできます。

 魚焼きグリルは、家庭の加熱器具の中で最も高温調理ができるため、焼き物を短時間で完成できます。食パンをトーストするのにも使えます。グリルを洗うのが面倒なら、洗いやすい魚焼きグリル用のプレートも売られています。

味付け

 だしの入っためんつゆは、煮物などさまざまな料理に利用できますが、かけるだけ、混ぜるだけで本格的な味に仕上がる粉末の調味料(シーズニングミックス)も売られています。サラダやあえ物も、野菜に混ぜるだけでできますし、肉や魚にかけて焼くだけで香草焼きができ、味の失敗がありません。

 ほかにも最近では、材料を切ってスイッチを入れると出来上がる調理家電も売られています。使えるグッズやアイテムを上手に利用したいものですね。

【管理栄養士・今井久美】