高校や大学に進学し、寮に入ったり、1人暮らしをするようになる選手もいるでしょう。自分で食事を管理するようになって体調を崩すアスリートも多いようです。そうならないために、注意したい点をまとめました。
好きなものばかり食べない
誰にも干渉されずに食べ物を選ぶことができるなら、好きなものを食べたい、手軽に済ませたいと思い、つい菓子や菓子パンを選びがちです。多くの菓子は糖質と脂質ばかりでビタミンやミネラルをほとんど含みません。菓子パンは、パンというよりケーキに近い成分です。
主食(ご飯、パン、麺)、主菜(肉、魚、卵)、副菜(野菜)を揃えるように意識しましょう。自炊できなければ、外食する際、惣菜を購入する際にこれら3つが入るように選びましょう。
食事時間を決める
授業の開始時間が曜日によって異なる場合、起床時間がバラバラになり、食事時間も乱れがちです。生体には日内リズムがあり、ホルモンや消化酵素も時間によって分泌量が変化します。食事時間が乱れると、この日内リズムも乱れやすくなり、体調不良をきたします。まず、起床時間を決め、食事もできるだけ同じ時間に摂るようにしましょう。
果物や乳製品を毎日摂る
1人暮らしをすると、摂取量が減ってしまうのが果物や乳製品です。食べきりサイズで簡単に食べられるバナナやミカン、キウイフルーツなどを練習後の補食にするのも良いですね。牛乳やヨーグルトは、コンビニエンスストアでも買えるので、飲み物と一緒に買う癖を付けましょう。
体を作る食べ物に関心を持つことも、パフォーマンスを上げるためには重要です。自己管理能力を身につけるチャンスですね。
【管理栄養士・今井久美】