細菌が原因となる食中毒は、6~8月の夏場に多く発生しています。この時期には特に、日々の食事作りでも衛生管理が必要です。

 調理器具やふきん等の消毒とともに、忘れてはいけないのが手洗い。手にはさまざまな雑菌が付着しており、水で洗うだけでは取り除けません。食中毒の原因菌を食べ物に移さないよう、手洗いは正しく行いましょう。

<手の洗い方>
①流水で手を洗う。

②石けんをつけ、手の平、手の甲、指の間、指の付け根、親指まわり、指先、爪の間、手首~腕をよく洗う(30秒程度)。

③石けんをしっかり洗い流す(20秒程度)。

④使い捨てペーパータオル等でふき、乾燥させる(タオルの共用はしない)。

⑤消毒用のアルコールを手指によくすりこむ。

 ①~③を2回くり返すことで、菌やウィルスをしっかり洗い流すことができます。

 なお、手洗いは調理前だけではなく、調理中に生の肉や魚、卵などを触った後や、料理を食べる前にも必要です。家族全員に徹底し、安心して食事を楽しめるようにしたいですね。

参考:厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」、公益社団法人日本食品衛生協会「できていますか? 衛生的な手洗い」