成長期のアスリートは「体を大きくしたい」と、普段からたくさん食べるようにしていると思いますが、受験などで部活を引退し、練習量が急に減ることがあります。

運動量が減り、消費エネルギーが減ることで自然と食欲が低下する場合もありますが、今までの習慣でたくさん食べてしまう、保護者もついたくさん作って食べさせてしまうことも多く、進学するまでに太ってしまう子もよく見られます。また、自宅にいる時間も増えるため、お菓子の摂取が増えがちです。

オフの時期は、食について考える良い機会として、食べるものを見直しましょう。

まめに体重測定、主食・主菜を減らす

進学先でも運動ができる体を維持するためには、まず、体重をコントロールしましょう。成長期ですから、成長による体重増加分の目安を調べ、まめに体重測定をして増やし過ぎないようにします。できるだけ体脂肪率を上げないようにするのがコツです。

食事はバランスを考慮し、主食、主菜、副菜、果物、乳製品の基本は守りますが、主食の量や主菜を2品から1品に減らすなどし、間食に果物や乳製品をとると太りにくくなります。

親任せはダメ、本人の意識高める

食事を保護者に任せきりで、選手本人に関心がない場合、太りやすいようです。逆に、食欲が低下するために食べなくなり、やせてしまう子もいます。

外見の変化だけでなく、間食にどんなものを食べているかにも気を配り、時間がある時には家庭で、食事や栄養について話をするといいでしょう。将来、保護者から離れて生活する時に、自分で食事管理ができる子にするためにも、食育が大切です。

【管理栄養士・今井久美】