これからの時期、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行したり、風邪をひきやすくなったりします。食の面からこれらを予防する方法を紹介します。
免疫を上げる
(1)体温を上げる
体温を上げるには、エネルギーを摂るだけではなく、タンパク質を十分に摂りましょう。朝食をしっかり食べ、免疫が下がる午前中の体温を上げることが効果的です。冷たいものより温かい食べ物や飲み物を選び、香辛料などをうまく利用しましょう。
(2)腸内細菌を整える
腸は、免疫システムの約70%が集まっており、体で「最大の免疫器官」と言われるほどです。暴飲暴食を避け、ヨーグルトや納豆など発酵食品で乳酸菌やビィズズ菌を摂りましょう。最近では、チョコレートや飲料に乳酸菌が入っているものもあります。
粘膜を強くする
(1)ビタミンやミネラルを摂る
ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCや亜鉛は、粘膜を強化したり、維持したりするのに欠かせない栄養素です。サプリメントではなく、まずは食事で摂りましょう。
(2)ネバネバ食材
納豆、ヤマイモなどネバネバする食材のぬめりは粘膜を構成する成分で保水性が高く、粘膜を潤った状態に保ち、ウイルスの侵入を防ぎます。食材では、納豆、ヤマイモのほかサトイモ、オクラ、ナメコ、レンコン、モロヘイヤなどに多く含まれています。
その他、外出後、食事の前など石けんでしっかり手洗いする、うがいをする、調理器具や弁当箱は台所用漂白剤につけて除菌する、粘膜が乾燥しないように加湿器を使うといったことも効果があります。
感染症にかからない強い体づくりを心がけ、いつでもベストコンディションを保つことができると良いですね。
【管理栄養士・今井久美】