東京都内で「りんご病」(伝染性紅斑)が流行しています。
東京都健康安全センターの発表によると、10月29日~11月4日週の報告数は284人でしたが、11月26日~12月2日週の最新情報ではその報告数が575人となり、2倍以上に増えています。
幼児や学童がかかりやすい病気で、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに触れることによって感染するため、集団感染には注意が必要です。
りんご病は、ヒトパルボウイルスB19を原因とする感染症。症状は両頬に紅い発疹が出現し、続いて体や手足にレース状の発疹が現れ、1週間程度で消失します。発疹が淡く、他の疾患との区別が難しい場合もあります。
妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じることがありますので、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は十分に注意してください。
日頃から手洗い、うがい、咳エチケットなど、一般的な予防対策を心がけましょう。
参照:東京都健康安全研究センター、東京都感染症情報センター