貧血で悩むアスリートは多く、アスレシピでも貧血をテーマにしたコラムやレシピがたくさんあります。特に成長期は体を作る分も加算され、女性の場合は月経も始まることから鉄の必要量は急増します。
鉄やタンパク質の必要性を理解して気をつけているものの、なかなか貧血が改善しない場合は、食事の内容だけでなく、食事のタイミングや3食の配分、全体の摂取エネルギーが適切かどうかを検討する必要があります。
成長ホルモンが夜に分泌量が増えることから夕食の大切さは認識されており、時間に余裕もあるため、内容も充実している人が多いと思います。しかし、成長期は常に体が作られています。朝練習なども加わり、朝からエネルギー消費量の多いアスリートは、朝食の内容を見直してみると、貧血が改善する場合が多いようです。
せっかく夜に体を修復して増強したのに、午前中の栄養不足によりマイナスになってしまったらもったいないですよね。朝から肉や魚を準備して食べることは大変ですが、ご飯やパンにもタンパク質は含まれています。体を作るためのエネルギーを確保することが1番重要です。
まずは朝食のエネルギー量を確保しなければ、いくら貧血対策となるタンパク質、鉄、ビタミンC、ビタミンB12、葉酸などの必要栄養素を摂取しても生かされません。貧血で悩んでいる方、朝食量を増やすことを試してみてください。
【管理栄養士・今井久美】