家族そろって食事をする回数が多い家庭の子ほど、将来「働くこと」に対して前向きな意識を持つという調査結果を、求人情報誌を発行するアイデムが発表しました。
この調査は、中学1年生から3年生の子どもに質問し、その回答を同席した保護者(男女827人)が代理で記入するという方法で実施されました。
仕事(※無職の場合は家事・育児など)をしている父親を見て「楽しそう」「どちらかと言えば楽しそう」と回答した子どもは全体の44.8%。一方「わからない」(29.9%)との回答も高い割合となりました。
家族そろって食事をする回数との関係を見ると、1週間のうち「0回」の家庭の子どもは、働く父親が「楽しそう」に見えるとの回答も0%。「どちらかと言えば楽しそう」は、「嫌そう」「どちらかと言えば嫌そう」の合計と同率の26.7%で、「わからない」(46.7%)が最も多い回答でした。
一方、週に「16回以上」の家庭の子どもは、「楽しそう」が14.6%と増え、「わからない」は27.1%にまで減っています。食事回数が増えるほど、「楽しそう」が増え、「わからない」が減る傾向が見られ、食事中のコミュニケーションを通じて父親の仕事の様子を感じ取っていることがうかがえました。また、働く母親についての質問でも同様の傾向が見られました。
「将来働くことを楽しみに感じているか」との質問でも、食事回数が多い家庭の子どもほど「楽しみ」との回答が多く、「楽しみでない」が少ない結果に。食事回数「0回」の子どもは「楽しみ」(0%)と「どちらかと言えば楽しみ」(43.8%)の合計が半数に満たない結果でしたが、「16回以上」では、「楽しみ」(24.0%)「どちらかと言えば楽しみ」(48.1%)と、7割強の子どもが将来働くことを「楽しみ」だと回答しました。