3月は1年が終わり少しホッとする時期です。生活が緩み、食生活が乱れがちですが、4月からの進学、進級に向けて、食生活を立て直す良い時期でもあります。

授業がある時は、保護者が準備した食事やおやつを食べ、学校、部活動、習いものに忙しくしていることと思いますが、授業や部活動がない時は、自分で昼食やおやつを準備してみてはどうでしょうか?

スーパーに行って食材の購入に挑戦してみる、簡単な昼食を作ってみる、食品表示を見ながらおやつを選んでみるなど、自分で実際に行うと、保護者の方が日頃、どれだけ自分の体を考えながら食事の準備をしてくれているかに気付き、感謝できるようになります。

スーパーでの買い物のポイント

(1)予算を決める
 好きなもの、食べたいものを無限に購入してしまう可能性があるので、いくらまで使って良いのか、何を目的で買い物をするか決めてから行きましょう。

(2)産地や旬を確認する
 安価で栄養価の高い食材は、旬のものです。できるだけ近隣で栽培されたものを選べば、鮮度も高く、環境にも優しいでしょう。

(3)規格が適正か確認する
 大入りのものの方がお得ですが、必要以上に購入しても無駄になってしまっては不経済です。保存期間や利用頻度を考えて、適正な量のものを買いましょう。

(4)食品表示を見る
 食品表示を見る習慣を身につけると、自然とどんな食品のエネルギーが高い、どんな栄養素が多いなどの知識が身につきます。

(5)保存方法を見る
 購入した食材は、保存法によって保存期間も変われば、栄養価も変化します。何となく冷蔵庫に入れてしまうのではなく、使いやすいさなども考慮し、保存方法も考えてみましょう。

普段から買い物をしている人にとっては当たり前のことばかりですが、買い物や料理は頭を使うことも多いのです。要領良く買い物をする方法や、効率の良い料理の手順などを考えられるようになると、結果として良いパフォーマンスにつながるかもしれませんね。

【管理栄養士・今井久美】