オリーブオイルは抗酸化作用や整腸作用などがあるオレイン酸を豊富に含み、健康食品としても知られますが、血糖値の乱高下(血糖値スパイク)の抑制にも効果があるとの検証結果を、オリーブオイル健康ラボが発表しました。
血糖値の上昇は、食事で摂った炭水化物(ブドウ糖)が小腸から吸収され、血液の中に入ることで起こりますが、急激な血糖値の上昇は糖尿病の進行につながるほか、動脈硬化を招き、脳梗塞や心筋梗塞などによる突然死のリスクが高まるとされています。
今回の実験では、パンを食べたときに、エクストラバージンオリーブオイルがもたらす血糖値の変化を測定。その結果、パンを焼く、焼かないに関わらず、エクストラバージンオリーブオイルをつけるなどして一緒に摂取すると、パンだけを食べた時よりも血糖値の高下が有意に緩やかになり、血糖値スパイクを抑制できるという結果になりました。
これについて、実験を監修した心臓、血管、血液のエキスパート、池谷敏郎氏(医療法人社団池谷医院院長/東京医科大学客員講師)は、「オリーブオイルには摂取した食べ物の胃排出時間を遅らせる効果が知られており、糖の吸収が緩やかになったためと考えられます」としています。