健康のために「肉を食べる」という人が増えていますが、特にシニア世代で“肉食化”が拡大しており、さらに健康ブームのトレンドもこの数年で変わってきていることが、日本能率協会総合研究所の調査でわかりました。
同調査は、首都圏に住む15~79歳の男女1335人を対象に実施されました。
糖質制限によるダイエットブームに後押しされる形で肉食が見直される一方、かつては肉よりも健康に良いというイメージが強かった魚を食べる人は減少しています。
2003年から2018年までの推移を見てみると、健康のために「肉を食べる」人は増加傾向が続いているのに対し、「魚を食べる」人はピークだった03年調査時の44%から25%へと約20ポイント減少しています。
年代別に見ると、肉食は女性60代、男女70代で特に増えており、“魚離れ”は男女40~60代で進んでいることがわかりました。
また、健康ブームのトレンドも移り変わり、「低糖質(ロカボ)」「口内フローラ」「血管年齢」といった健康に関する用語を気になっているという人が増えています。
2016年から2018年の推移を見ると、「低糖質(ロカボ)」は3%から7%に倍増しており、女性20代では10ポイント以上増加して14%になっています。「口内フローラ」は11%から15%に増加し、男性20代では10ポイント以上の増加。「血管年齢」は男性70代、女性60代、70代で約5割の人が挙げ、特に男性40代、50代で10ポイント以上増加しています。