日本の暑い夏は、家庭や職場でエアコンが必需品。特に気温や湿度が年々上昇し、熱帯夜が続くことも多くなった近年は、エアコンの使い方にも変化が見られ、「つけっぱなし運転」の実施率は半数を超えることが、ダイキン工業の調査でわかりました。

昨夏は各地で記録的に厳しい暑さとなり、東京都心でも35度を超える猛暑日が続きました。今回の調査対象となった東京生まれ・東京育ちの20~60代の男女500人のうち、約4割が最近の東京の暑さを「耐えられないくらいの暑さ」と回答。さらに約2割は「命の危険を感じる暑さ」と回答しており、6割以上の人が「普通の暑さではない」と感じていることがうかがえます。

ダイキン工業調べ
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また、昔と現在とでは夏の“長さ”も変化しているようです。小学生の頃(10歳頃)の東京の夏について聞いたところ、各年代に大差なく夏の始まりは「6月下旬~7月上旬」、終わりは「8月中旬~下旬」で、昭和35年~平成21年の東京の夏は約50日間だと思われていたようです。一方、現在の夏については、始まりは「6月上旬~中旬」、終わりは「9月中旬~下旬」の約100日間。現在の夏は昔に比べて約2倍の長さに感じられていることがわかりました。

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エアコンの普及率は、昭和30~40年代には10%程度で、家にエアコンがないのが当たり前という時代でした。しかし現在は90.6%(平成31年3月/2人以上の世帯)まで普及し、「なくても困らないもの」から、ないと困る「生活必需品」へと変わってきています。

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使い方についても変化が見られます。つけっぱなし運転をする人は年々増加しており、現在、「就寝中」につけっぱなし運転をする人は54.7%と過半数。「短時間の外出中」も46.9%と、約5割にのぼります。「24時間」の実施率は20.4%とそれほど高くはありませんが、他のつけっぱなし運転が増えていることから考えると、その実施率は今後増えていくものと推測されます。

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なお、自宅でのエアコン設定温度で最も多かった回答は、男性では「25度」で、女性は「27度」。世代別に見ても平均設定温度は全年代で女性の方が0.5度前後高い結果となりました。

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