近年、日本は集中豪雨や巨大台風などの自然災害に見舞われることが多く、個々の家庭でも災害への備えが必要不可欠になっています。子どもと防災について話し合うことも大切な備えのひとつですが、4割以上の保護者が災害時の避難場所を子どもと共有していないことが、明光ネットワークジャパンの調査でわかりました。
小学4年から中学3年の子どもを持つ保護者の男女760人を対象に実施した調査で、家庭での防災対策の現状について「十分だと感じる」と回答したのはわずか15.1%。一方、「不十分だと感じる」という回答は58.0%と、約6割にのぼりました。
不十分だと感じている具体的な対策について、最も多かったのは「備蓄品の用意・管理」で、次いで「防災グッズの用意」、「非常用持ち出しバッグの準備」と続きました。
防災について、子どもと「話し合っている」と回答した保護者は59.2%。「話し合っていない」と回答した約4割のうち、中学生の保護者は45.3%で、小学生の保護者36.3%を上回っていました。
また、災害時の避難場所について、子どもと「共有している」と回答した保護者は58.7%。一方で、「共有していない」(27.9%)、「避難場所を決めていない(理解していない)」と(13.4%)、4割以上の保護者が避難場所を共有していなかったり、避難場所を決めていない(理解していない)ということがわかりました。