今年の冬至は12月22日。1年で最も日が短い日ですが、日照時間が短い冬になると骨折が増えます。
寒くて体を丸めるために関節の可動域が狭くなり、筋肉も硬くなります。体温を逃がさないように血管も収縮するため、血流も悪くなり、転倒しやすくなるのです。
紫外線を浴びる量が減るため、血中のビタミンD濃度が低下し、カルシウムの吸収率が下がることも理由です。寒い時期には、ビタミンDと血流を良くするビタミンEを意識して摂りましょう。
ビタミンDを多く含む食材
ビタミンDは魚に多く含まれます。シラス干し、イワシ、サケ、ニシン、サンマ、ヒラメ、マグロなど。また魚卵であるイクラ、スジコ、数の子などが挙げられます。植物性では、キクラゲ、干しシイタケといった乾燥キノコ類は、生のキノコ類よりも多くなっています。
ビタミンEを多く含む食材
ビタミンEはナッツ類や魚に多く含まれています。アーモンド、松の実、ピーナッツ、スジコ、イクラ、明太子、タラコいった魚卵やウナギ、イワシ、ハマチ、ホタルイカなど。モロヘイヤ、大根の葉、カボチャ、赤ピーマンなど色の濃い野菜や、冬が旬のユズの皮、キンカン、アボカドなどの果物にも含まれています。
ビタミンDもEも脂溶性ビタミンのため、油を使った調理をすると吸収率が高まります。サフラワー油や菜種油など植物性油にもビタミンEが含まれているので、植物性油を使った炒め物やドレッシングなどの料理にすると、より効果的です。
【管理栄養士・今井久美】