学校で教える内容や授業時数などを決めている「学習指導要領」が改訂され、小学校では2020年度から実施されます。外国語教育の強化やプログラミング教育の導入が注目されていますが、「期待している」というママは約3割にとどまりました。
ママ向け情報サイト「ママスタジアム」が446人のママを対象に調査を実施。小学生の子どもをもつママのうち、新たな学習指導要領がスタートすることを知っていると答えたのは約6割(低学年58.9%、高学年60.5%)で、その内容を「把握している」と答えたママは約4割でした。
新たな学習指導要領の実施について、「とても期待している」と回答したママは1.1%とわずか。「少し期待している」(33.0%)とあわせても、期待している人の割合は3割強にとどまりました。一方で、「なにも変わらないと思っている」(37.0%)と、学習指導要領が変わっても実際の教育内容に変化がないと思っているママが4割弱で、「とても不安に感じている」(2.9%)、「不安に感じている」(26.0%)と、不安に感じるママが約3割という結果でした。
「なにも変わらないと思っている」理由については、「教えてくれる先生が専門分野の人ではない」「教師も体制も変わっているようには見えない」等、教える側の先生のスキル不足などを懸念する声があがっています。
「不安に感じている」理由については、「自分が学んでいないことは教えられない」「自分の考えや知識の範囲外の事を子供に教えていけるか不安に思う」という、家庭でのケアを心配する声があがっています。
新学習指導要領や教育制度改革、これからの社会変化を意識して習わせている/習わせたいと思う習い事では、「英会話」と「プログラミング」が上位に。ただ、「特にない」も23.1%と3番目に高くなっており、教育環境変化への対応に戸惑うママたちの様子がうかがえます。
なお、子どもに身につけさせたい能力やスキルについては、複数回答では「集中力」「運動能力」「協調性」「読解力」が上位でしたが、回答を1つだけに限った場合は「問題解決力」が最も高く、「運動能力」や「読解力」は低い結果となりました。