子どもの将来について親はいろいろな期待を抱くものですが、目指してほしい“理想の大人”は、有名人では「イチローさん」が1位となりました。
ソニー生命保険が、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1000人を対象に、子どもの教育に関する調査を実施しました。
このうち、教育費が子どもの学力や学歴を左右すると考える親は65.5%で、老後の備えより教育費を優先する親も6割強と、多数派であることがわかりました。また、早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だと考える親は73.0%と大多数。一方、スポーツや芸術の習い事よりも学習塾に教育費をかけたいと考えている親は44.2%と、半数以下でした。
子どもの将来を考えると、期待ばかりでなく不安を抱く親も少なくありません。特に教育資金の問題は大きく、約7割の親が「不安を感じる」と回答しています。不安を感じる理由は「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(56.8%)が最も高く、次いで、「収入の維持や増加に自信がない」(37.4%)、「収入が不安定」(23.1%)となりました。
それでも、子どもの大学進学について約8割の親が「多少費用がかさんでも進学させたい」と回答しています。大学等の入学金・授業料等の費用についても「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい」と考える親が7割強と、子どもの希望を第一に考えたいという親が多いことがわかりました。
また、子どもの海外留学や海外研修について「多少費用がかさんでも経験させたい」という親が5割強と、たとえ多額のお金がかかるとしても、海外で得られる様々な経験には価値があると考えている親が多いようです。その一方で「自宅から通える学校を選択させたい」「アルバイトをして学生生活の費用に充ててほしい」など、節約を意識した学生生活を希望している親が多数派であることもわかりました。
そんな親たちが、自分の子どもに目指してほしい“理想の大人”のイメージに合う有名人は、「イチローさん」「所ジョージさん」「タモリさん」がトップ3。選んだ理由をみると、1位の「イチローさん」については、「自分の信念をしっかりと持ち、仕事にストイックな人だから」など、強い精神力について、多くの回答が挙げられました。2位の「所ジョージさん」については、「好きなことを仕事にするアイデアを持っているから」、3位の「タモリさん」については、「好きなことをして、人生を満喫しているから」などが理由として挙げられました。
また、歴史上の人物では、1位「織田信長」、2位「坂本龍馬」、3位「徳川家康」という結果に。1位の「織田信長」について、選んだ理由をみると、「大胆な発想力と行動力を持っているから」などの回答が挙げられていました。
なお、子どもに就いてほしい職業は、男女ともに「公務員」がトップ。2位以下は、男子では「医師」「会社員」「研究者」「スポーツ選手」で、女子では「看護師」「薬剤師」「医師」「会社員」でした。