ピカピカのランドセルを背負う新小学1年生の子どもたちは将来、どんな仕事に就きたいと夢見ているのでしょう。今年も、その調査結果が明らかになりました。
化学メーカーのクラレが、4月から小学校に入学した子ども4000人(男女各2000人)に「将来就きたい職業」を、その親4000人に「就かせたい職業」を調査したところ、男子は「スポーツ選手」、女子は「ケーキ屋・パン屋」がともに不動の1位でした。ただ、男子のスポーツ選手は減少傾向で、2位「警察官」との差が縮まっていました。
男子の「スポーツ選手」は1999年の調査開始から22年連続でトップです。ただ、比率は2007年をピークに減少傾向で、今回は18.8%。9年連続2位の「警察官」は過去最高の15.1%で、スポーツ選手との差はわずか3・7ポイント差に迫っています。
なお「スポーツ選手」の内訳は「サッカー」がダントツの1位で、2位は「野球」。そして昨秋のW杯以降、今なお盛り上がっている「ラグビー」が4位に急浮上しています。
「ユーチューバー」が初のトップ10入り
3位以下は「運転士・運転手」「消防・レスキュー隊」「TV・アニメキャラクター」「研究者」「ケーキ屋・パン屋」「医師」などが続き、「ユーチューバー」が10位で初のトップ10入りを果たしました。2016年に54(0.1%)で初登場して以来、着実に順位を上げてきて、ついにランクイン。一方で、昨年10位だった「芸能人・歌手・モデル」は16位にダウンしています。ネットやスマホで見る有名人は、芸能人以上にあこがれの存在のようです。また「宇宙関係」が過去最高の11位となりました。
男子の親は安定志向
男子の親が就かせたい職業は「公務員」が安定のトップ。1位から落ちたのは「スポーツ選手」が1位になった2009年の1度だけです。2位「医師」、3位「会社員」と続き、昨年まで2位だったスポーツ選手は初めて4位に転落しました。安定感のある職業がトップ3を占めました。
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