乳酸菌が入ったドリンクについ手が伸びてしまうこと、ありますよね。その理由は、ただ健康のため…だけじゃないようです。
伊藤忠グループのリサーチ会社「マイボイスコム」が「乳酸菌入り飲料」に関する調査を行ったところ、1万261件の回答が得られました。それによると、乳酸菌入り飲料を飲む人は8割弱に上り、「ほとんど毎日」は15.1%もいました。そのうち60、70代が2割を占め、年代が高い層ほど比率が高まりました。
乳酸菌入り飲料を飲む理由で、最も高かったのは「おいしい」(50.2%)で半数も占めました。「健康維持」(35.7%)「おなかの調子を整えるため」(31.8%)が各30%台で続き、「病気の予防・免疫力増強」は24%でした。
体に良いかどうか以上に、そもそもの「味」が良くなければ、ここまで飲む人は多くないのかもしれません。おいしさへのこだわりは、特に女性は若年層で比率が高い傾向にありました。
その上で、乳酸菌入り飲料に期待する機能・効果を問われると「腸内の環境を改善する」(67.2%)「体の免疫力増強」(65.9%)が各7割弱で上位2位でした。「便秘を防ぐ・便通をよくする」が41.0%、「胃の調子を整える、胃粘膜を整える」(28%)「感染予防効果」(23.9%)「アレルギー体質の改善・症状の緩和」(21.7%)が各20%台で続きます。
乳酸菌が腸内細菌を整えておなかの調子を改善してくれることや、免疫力も高めてくれたり、アレルギーの改善効果があることは知られています。
ただ、冷蔵や冷凍には強くても、胃酸や加熱には強くないので、できるだけ生きたまま腸まで届けるには摂取するタイミングも大切です。胃酸の分泌が食べ物で薄まる食後に摂ることや、加熱調理をしないことなど、ほんの少し意識するだけで違ってきますよ。