夏のボーナスの時期です。ただ、今年は新型コロナウイルスによる影響を少なからず受けている家庭が多いのではないでしょうか。
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ・マーケティングが、13年10月から偶数月に行っている「消費意識調査」で41回目の今回は、男女3000人にアンケートを取りました。
ボーナス使い道で「外食」上回った「食品」
夏のボーナスの使い道は「貯金・預金」(35.6%)が7年連続で1位でしたが、2位の「旅行(宿泊を伴うもの)」は8.6%と過去最も低くなりました。そして3位の「食品(ふだん食べるもの)」は5.6%で「外食」(5.3%)を抜き、過去最も高くなりました。新型コロナの影響で外出や遠出を自粛する人が増え、その分、各家庭での食事が増えていることが分かります。
なお「支給されない・分からない」も48.6%と前年調査よりも2.8%増えて、17年6月調査に次いで過去2番目に高い結果となりました。
高い貯蓄意識、節約したくてもできない層も
夏のボーナス支給金額のうち、「貯金・預金」したい金額が「75%以上」は33.5%で、「50~75%未満」は26.5%。合わせると、半分以上を貯金・預金したい人は60.0%となり、高い貯蓄意識がうかがえます。
また、支給額は「20~40万円未満」が23.7%と最多で、前年と比較して低い金額帯(60万円未満)が増加し、高い金額帯(60~100万円未満)が減少傾向にありました。
家計の支出を節約したいと答えた「節約派」は57.5%で、4月の前回調査よりも5.4%減少していました。節約したい金額が「0円」だった人に理由を尋ねると「節約にまわす余裕がないため」が最も高い18.4%で、前回調査より2.6%も増えています。「節約したくてもできない」層が増えてしまっているのかもしれません。