新型コロナウイルスの影響がいつまで続くか分からない中、今後のスーパーなどでの買い物行動には「3つのS」に拍車が掛かりそうな気配です。
「ショッパーインサイト」が関東・関西圏に住む20~60代の主婦1040人を対象に、「コロナ禍での食・購買行動の影響度」を調査し、今年の秋冬の買い物行動を予測しました。
「自粛解除後も続けている行動」では、「食品のストックを持つようにする」が半数を超えて最も高く、次いで「食費の節約を心がけ」も3位以下を大きく引き離していました。食品の「ストック(S)」、食費の「節約(S)」は解除後も変わらず継続されているようです。
自粛期間中は「ヨーグルト」など免疫力アップを期待できる商品類が数多く購入されていましたが、「今後も免疫力アップを期待して購入する食品」では同様に「ヨーグルト(飲むヨーグルト含む)」と「納豆」がどちらも5割近くを数えました。また、60代では「緑黄色野菜」「海藻類」「ナッツ類」も高めでした。
なお、長い自粛期間で「献立が思いつかなくなった」という意見が20~40代の主婦で多くなりましたが、通勤がなくなり在宅時間が増えた夫が、食事づくりや買い物に参加する時間が増えたという意見もありました。
今後は少しずつ「外食」する機会も増えていくでしょうが、先が見えないコロナ禍ですので、食料を買い込み、家庭での「手づくり料理=セルフ(S)」はまだまだ続くようです。
調査結果から見えてきたのは「ストック」「節約」「セルフ(手づくり)」の3つのS。見通しがつかない今年の秋冬に向けたキーワードとなりそうです。