相次ぐ自然災害や新型コロナウイルスの影響で、食料備蓄に対する意識が高まっています。しかし、どれくらいの量をストックしておけばいいのかわからなかったり、ストックした食品の賞味期限切れが気になる、という人も少なくないのでは? そんな人には「ローリングストック」がおすすめです。
ローリングストックとは、災害時などに備えて日ごろから水や食品を多めに買い置き、消費しつつ買い足して備蓄する方法で、いざというときの賞味期限切れや備蓄不足を防ぐメリットがあります。
「オレンジページくらし予報」が国内在住の20歳以上の女性1702人を対象に「防災時の食料備蓄」について調査を行ったところ、「災害を意識した食品の買い置き」は67.5%、「買い置きを使ったあと買いたす」は53.1%が実践していて、程度の差はあれど、多くの人が日ごろからある程度の食料備蓄を意識していることが分かりました。
一般的に、食料備蓄は家族の人数×3日分の量が必要といわれています。しかし、自分のストックがその量に「足りていない」という人は、53.0%と半数以上。また、水については1人につき1日何リットルが必要だと思うか聞いたところ、適正量の3リットルと回答した人は26.4%どまり。2リットル以下と回答した人が64.0%もいて、水のストックも足りていない人が相当数いると推察されます。
災害時に備えてストックしている食品は、保存性が高くすぐに食べられる「缶詰類(ツナ缶、魚缶、トマト缶、フルーツ缶など)」が84.0%でトップ。また、3位「乾麺」、5位「インスタントラーメン、カップめん」と、お腹を満たす炭水化物が上位にランクインしています。
お腹を満たす食品以外に、健康維持の助けになる食品のストック率は、1位「野菜ジュース」(26.1%)、2位「ビタミン剤・サプリメント」(21.7%)、3位「栄養補助食品」(21.7%)と、上位3つが20%台にとどまっています。さらに約半数の人が「何も用意していない」(48.3%)と答えており、栄養のバランス面まであまり意識していないことがわかりました。