「機能性表示食品」や「トクホ(特定保健用食品)」について、なんとなく知っている、という人は多いかと思いますが、それぞれの違いはご存知ですか?
薬事法ドットコムが20~73歳の男女200人(男性100人、女性100人、平均40歳)を対象に行った調査では、機能性表示食品について「よく意味を知っている」(8%)「なんとなく知っている」(58.5%)と、7割弱の人がある程度理解していると回答しています。トクホ(特定保健用食品)については「よく意味を知っている」(14%)「なんとなく知っている」(72%)と、機能性表示食品よりもさらに認知度が高く、意味を理解している人も多いことがわかりました。
ただ、機能性表示食品とトクホの違いについては「知らない」という人が86.5%。「知っている」人は13.5%にとどまっています。
トクホとは、含まれる成分が健康の維持増進に役立つことが科学的に証明された食品のことで、有効性や安全性などを国が審査し、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。
一方、機能性表示食品とは、トクホと同じく保健機能を表示することができる食品ですが、トクホと異なる点は、消費者庁長官から許可を受けたものではありません。企業が一定の科学的根拠をもとに国に届け出るだけで、食品に含まれる成分の機能、メリットを表示できます。
機能性表示食品やトクホに含まれる成分はさまざまありますが、「一番興味がある健康食品の効果」で最も多かった回答は「免疫力」(15%)。以下は「脂肪対策」(14%)、「体の疲れ、疲労感」(13.5%)、「コレステロール」(12%)などが続きました。
ただ、これらの食品は医薬品ではないため、多量に摂取することで予防の効果が高まったり、疾病が治ったりするものではありません。記載されている1日の目安量や摂取の方法を守って利用しましょう。