今年は、新型コロナウイルスの影響で様々なイベントや試合が中止になり、新しい生活スタイルの中で心身ともに疲れも溜まり、モチベーションが下がった、やる気が起きないといった悩みを抱える人も多いですね。
気候の良くなる食欲、スポーツの秋では、自然と集中力が高まることが多いのですが、今年は様子が違うと感じている人も多いでしょう。
気分転換する時の飲食物として、カフェイン、炭酸、チョコレートなどの甘いものやアルコールなどがよく知られていますが、摂り過ぎは悪影響になるので注意が必要です。やる気を出す、気分転換をするには、どんな間食が向いているでしょうか。栄養素から考えてみましょう。
チロシン
チロシンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、脳内伝達物質のドーパミンを合成して脳に刺激を与えます。チーズや大豆製品、肉類、魚介類、ナッツに多く含まれるため、気分転換には甘いものより、タンパク質やナッツの方がやる気を高めます。
ビタミンB6
チロシンを多く含むタンパク質の代謝に必要なのが、ビタミンB6です。カツオ、イワシ、マグロといった魚類や、鶏肉、ニンニク、バナナなどに多く含まれています。魚や鶏肉といったタンパク質の多い食材にビタミンB6も多いため、煮干しを食べるのも良さそうです。
運動不足になっている人も多く、エネルギー過剰なところに甘いおやつを摂ると、血糖値の乱降下が起こり、より疲労感が増してしまう可能性があります。「これを食べるとやる気が出る」といったものがある人はうまく活用すると良いですが、例年となんだか違うと感じている人は、間食を変えてみると良いでしょう。
【管理栄養士・今井久美】