下痢は食あたりや消化不良などのほか、ストレスや緊張が原因で発症するケースもあります。新型コロナウイルスによる長期休校後に学校が再開した際、多くの子どもたちの体調に何らかの変化が見られ、2割の子どもたちは下痢を起こしたり頻度が増えていたことが、ライオンが行った「小中学生おなかの実態調査」でわかりました。
この調査は、小中学生の子ども持つ母親2330人を対象に実施。子どもが下痢の症状を起こした経験があると答えた母親は1685人で、全体の7割超でした。また、下痢の症状を起こした経験のある小中学生のうち、45.2%は、2~3か月に1回以上下痢を発症していました。
子どもが下痢を発症することが多い場面は、「季節の変わり目」(37.3%)がトップで、以下は「長期の休み明けのタイミング」「通学時」(いずれも13.2%)と続きます。また、長期休校後の学校再開による子どもの体調の変化で最も多かったのは「下痢」(20.3%)で、そのほか「イライラしやすく、怒りやすい」(19.5%)、「腹痛」(18.3%)。「頭痛」(13.8%)、「不眠」(11.4%)などが上位でした。
子どもの下痢への対処は、「市販の薬を使う」(40.8%)が最も多く、以下は「からだを温める」(38.7%)、「睡眠・休息を増やす」(36.3%)、「食生活を改善する」(25.8%)、「病院に行き治療を受ける」(24.7%)となりました。