もうすぐ節分です。2021年の節分は、明治30年(1897年)以来124年ぶりに「2月2日」になりますが、この日、「鬼は外、福は内」と豆まきをする家庭も多いことでしょう。豆をまき終わったら「年齢の数+1個分」と、 数え年の数の豆を食べる習わしがありますが、「5歳以下には豆を食べさせないで」と消費者庁が注意を呼びかけています。
奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分でない子どもが豆やナッツ類を食べると、のどや気管に詰まらせて窒息したり、肺炎を起こすリスクがあるとのこと。厚生労働省の人口動態調査によると、平成26年から令和元年までの6年間に、食品の誤嚥で窒息したことで14歳以下の子どもが80名死亡。そのうち5歳以下が73名で9割を占めていたとのことです。
幼児の窒息・誤嚥事故防止のため、以下のことに注意しましょう。
節分の豆まきは個包装を使用するなど工夫を
(1)豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせない。喉頭や気管に詰まると窒息しやすく、大変危険。小さく砕いた場合でも、気管に入りこんでしまうと肺炎や気管支炎になるリスクがある。
(2)ミニトマトやブドウ等の球状の食品を丸ごと食べさせると、窒息するリスクが。乳幼児には、4等分する、調理して軟らかくするなどして、よくかんで食べさせる。
(3)食べているときは、姿勢を良くし、食べることに集中させる。物を口に入れたままで、⾛ったり、笑ったり、泣いたり、声を出したりすると、誤って吸引し、窒息・誤嚥するリスクがある。
(4)節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底する。
詳しくは消費者庁のHPをご覧ください。