ワクチン接種により、新型コロナ感染拡防止のための外出自粛生活は終わるかもしれませんが、新しい生活スタイルは継続されていくことでしょう。在宅勤務やオンライン授業など自宅でできることが増え、自宅での生活時間は増えたままになることが予想されます。

そこで問題になるのが、通勤・通学の回数が減り、歩かなくなったことによる運動不足です。都市部では地方都市よりも公共の乗り物で通勤している人が多く、それにより1日あたりの歩数が多いことがわかっています。

外出しなくても、自宅でも運動はできます。天候や気候に関わらず自宅でできる運動は、梅雨の時期や雪深い寒冷地などでも天候に左右されずに続けられますし、小さなお子さんのいる保護者にも取り入れやすいでしょう。

自宅で使える代表的な運動器具や利用できるツールのメリット、デメリットをまとめました。

自宅で利用できる運動器具やツールのメリット、デメリット

種類メリットデメリット
任天堂スウィッチ
(リングフィットアドベンチャーなど)
子どもから大人まで幅広い年代、複数人で楽しめる
全身で運動できる
消費エネルギーがわかる
ソフトの種類が多く飽きない
本体、コントローラー、ソフトの購入が必要
休憩、終了のタイミングが難しい
準備が面倒
エアロバイク
フィットネスバイク
負荷を調整でき、消費エネルギーが高い
他のことをしながらできる
設置場所が必要
高価である
単調である
ランニングマシン傾斜やスピードを変えられる
消費エネルギーがわかる
設置場所が必要
高価である
ステッパーコンパクトで収納しやすい
負荷を調整できる
単調である
バランスボール安価である消費エネルギーが少ない
ワンダーコアコンパクトで収納しやすい筋トレに特化している
You Tube種類が豊富
お金がかからない
10~15分程度のものが多く、隙間時間にできる
無料コースの場合、途中でCMが入る
継続するには強い意志が必要
DVD動きを覚えてしまえば、ラジオ体操の様に気楽にできる内容が決まっているため、飽きてしまう
オンラインフィットネス(動画配信)好きな時間にできる
種類が多く内容が新しくなる
継続するために時間管理が必要
オンラインフィットネス(ライブ)インストラクターからのアドバイスがもらえる時間が決まっている
費用がかかる

器具を使わなくても気楽に運動

マンションにお住まいの場合、下の階に響くような運動は難しいですが、どの運動も多少のスペースがあれば行うことは可能です。ジムに通う時間も不要で人目も気にすることもなく、汗をかいたらすぐにシャワーを浴びて着替えることができるので気も楽です。

器具を使う時は使用法を守ることが大切です。また使っていて違和感や痛みがあった場合はメーカーに問い合わせたり、無理して続けず、病院を受診することもおすすめします。

もちろん器具を使わなくても、ラジオ体操、腹筋や腕立て伏せ、スクワットなどの「自重トレーニング」等、できることはたくさんあります。選択肢が増えた今、健康のために運動習慣をつけましょう。

【管理栄養士・今井久美】