牛肉、豚肉、鶏肉など、肉類にはさまざまな種類があり、部位があります。アスリートに人気の鶏肉は牛肉や豚肉に比べると、低エネルギー、低脂肪、高タンパク質ですが、部位によってはエネルギー量や栄養素が変わるので、目的によって使い分けるようにしましょう。

肉の白い部分は脂肪分ですので、摂取エネルギーを減らしたい場合は除去するといいでしょう。脂質が少ないのはささみやむね(皮なし)です。

鶏肉の部位と 主なエネルギーと栄養素(100gあたり)

(部位…エネルギー、タンパク質、脂質)

やげん軟骨   … 54kcal、12.5g、0.4g
砂肝     … 86kcal、18.3g、1.8g
ささみ    … 98kcal、23.9g、0.8g
レバー    …100kcal、18.9g、3.1g
むね(皮なし)…105kcal、23.3g、1.9g
もも(皮なし)…113kcal、19.0g、5.0g
むね(皮つき)…133kcal、21.3g、5.9g
手羽元    …175kcal、18.2g、12.8g
手羽(中)  …189kcal、17.8g、14.3g
もも(皮つき)…190kcal、16.6g、14.2g
手羽先    …207kcal、17.4g、16.2g
皮(もも)  …474kcal、6.6g、51.6g

部位の説明と主なレシピ

※各レシピ一覧のページは、コラム見だしの下にレシピが並んでいます

むね
むね肉は高タンパク質、低エネルギー、低脂質で、体の代謝を助けるビタミンB6も多く含まれているため、アスリートが好む部位で「サラダチキン」にもよく使われます。抗酸化作用や疲労回復に効果があると言われるイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)や、活動ホルモンや良い睡眠を得るために必要なセロトニンの材料となるトリプトファンも豊富です。ひき肉もむね肉を使うと、あっさりとした味わいで脂質抑えめになります。

ささみ
ささみは、鶏肉の中で一番タンパク質が多く含まれている部位です。脂質やエネルギーはもも肉の皮つき、手羽肉と比べると半分ほどで「ダイエット向き」とも言われています。また、むね肉同様、ビタミンB6を多く含んでいます。脂質が少ない分、パサついたり、硬かったりする印象がありますが、チーズなどと調理したり、裂いてサラダにしたりすると食べやすくなります。

もも
ささみやむね肉と比べると、タンパク質が少なめでエネルギーや脂質が多いのが特徴で、皮つきになるとエネルギーや脂質はさらに高くなりますが、火を通しても柔らかくジューシーでコクがあるため、子どもに人気の部位です。脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立つビタミンB2が豊富です。唐揚げや焼き鳥、照り焼き、煮物など幅広い料理に使われます。

手羽(手羽先・手羽中・手羽元)
手羽にはコラーゲンや皮膚を丈夫にするビタミンAが豊富に含まれています。脂質が多い反面、タンパク質はやや少なく、肉質は柔らかくコクがあります。手羽先の唐揚げや煮込みなどによく使われます。

このように鶏肉には部位によって特徴があるので、目的とする栄養素や料理、味わいを参考に選び分けてください。

【アスレシピ編集部】