クエン酸を含むレモンなどの柑橘類の摂取は、高めの血圧(収縮期血圧)を改善し、正常な血圧を維持する効果があることが、これまでの研究で明らかになっている。
レモン果汁100%の調味料「ポッカレモン100」にもクエン酸が含まれ、高めの血圧を下げる機能があるとして、ポッカサッポロフード&ビバレッジは「ポッカレモン100」の3瓶(120ml、300ml、450ml)を機能性表示食品として、9月2日から順次リニューアル発売すると発表した(小型の70mlは届け出の対象外)。1日にレモン1個分の果汁、30ml(大さじ2杯)を12週間続けて摂取することで「高めの血圧(収縮期血圧)を下げる」効果があるという。
令和元年の国民健康・栄養調査によると、男性は40代以上の2人に1人が、女性は50代以上の3人に1人が高血圧予備軍以上にあると報告されている。それに伴い、医療費の増大が大きな社会問題になっている。
ポッカも消費者の声などから、ポッカレモン100と血圧との関係に着目して2004年から研究を進めてきた。2019年には20~65歳の154人を対象に、「ポッカレモン100」を3カ月間摂取する試験を実施した。12週間後、摂取していない人たちと比べて統計的に有意に血圧が下がり、摂取をやめると血圧が元に戻るという結果を得られた。
ポッカは血圧が低下したメカニズムを、レモンに含まれるクエン酸によって血管の柔軟性が向上して血流量を安定させたり、血小板の凝集を抑制して血液の凝固を抑制し、流動性が改善したりしたためと分析している。
ポッカは発売から52年の定番商品の中身を変えずに、機能をPRしていきながら、常備調味料としての家庭での定着を狙う。そのため、ポッカレモン100を毎日30ml継続摂取するための活用術を情報発信していくという。
ポッカレモン100には爽やかな風味を添えるだけでなく、鶏肉などの保水効果、減塩効果、魚の臭みとり、変色抑制、酸味漬けなどの効果もある。キッチンに1本加えて、料理の腕前をワンランクアップさせてみてはどうだろうか。