<ポテトパワー(1)>
「ポテト」というと、皆さんにはどんなイメージがありますか? 「おいしいから大好き! でも、ジャンクフードのイメージもあるし、食べても大丈夫かな?」といった方もいるかと思います。
確かに、フライドポテトを練習直後に食べると、疲労回復を遅らせてしまったり、おなかがいっぱいになって夕飯が食べられなくなってしまったり…なんていうこともあります。それは大量の油が原因。ポテトそのものは、決して悪者ではないのです。
アメリカでも大人気のポテトメニュー
私がアメリカで、NFLセインツのチアリーダーとして活動していた頃も、チームメイトはみんなポテトが大好きでした。シーズン中に、それぞれが作った料理を持ち寄って一緒に食べることがありましたが、そんな時も、オレンジ色や紫色、黄色など、アメリカ産の色鮮やかなポテトを使用したグラタンやスイーツなどを持ってくるチームメイトもいました。
私のいたニューオーリンズでは、ザリガニとポテト、コーンを大きな鍋でボイルした郷土料理のCRAWFISH(ザリガニ料理)が有名です。春先になると、大量のザリガニを乗せたフードトラックが街にやってきて、あちこちで「ザリガニパーティー」が開催され、ザリガニと一緒に、皮ごとボイルしたポテトも提供されていました。さらに、アメリカのスポーツ選手に人気のメニューとして、ビーフステーキに添えられたボリュームたっぷりの「マッシュポテト」や、ポテトを丸ごとオーブンで焼いてチーズやベーコン、ネギなどをトッピングした「ベイクドポテト」もよく目にしました。
ポテト1個でご飯茶碗約半分の炭水化物
そんなポテトに豊富に含まれる栄養素の1つ、「炭水化物」について注目してみましょう。
炭水化物が豊富な食べ物といえば、ご飯やパン、麺類などがありますが、実はポテト1個(中サイズ:約148g)にも、ご飯茶碗で約半分の炭水化物(26g)が含まれています。炭水化物は「脳の唯一のエネルギー源」ですから、しっかり摂取することで頭がシャキっとし、授業や練習の「集中力がアップ」します。「授業中にボーっとして眠たくなってしまう」「練習中に集中力がなくなってしまう」といった選手は、ご飯以外にもポテトを追加してみましょう。
また炭水化物は、運動時の「体のエネルギー源」。しっかり摂取すれば、スタミナがアップして長時間の練習にも耐えられます。「練習や試合の後半で、いつもバテて足がからまってしまう」といった選手にも、ポテトはおススメです。
トレーニングを行う際も、脳と体のエネルギー源である炭水化物は欠かせません。しっかり補給することで、トレーニングの効果を高めて力強い筋肉作りを後押し、パフォーマンスの向上やケガの予防にもつなげていくことができますよ。
このように「ポテト」は、ジュニアアスリートにうれしい効果をもたらすパワーフード。ぜひ、毎日の食事のルーティーンに取り入れてみてくださいね。
次回は、練習で夜遅くなってしまった時の夕食にぴったりな、食べてすぐに疲労回復を促してくれるポテトメニューを紹介します。
LOVE U.S. POTATOES!