猛暑が続いていますが、皆さん、水分補給はしっかりできていますか? 試合中に足がつりやすい選手はいませんか?

私たちの体は体重の約70%が水分でできており、筋肉組織の中にも約80%、水分が含まれています。水分をしっかり補給することで、足のつりや脱水、熱中症を防ぐことはもちろん、筋肉をスムーズに動かしたり、関節系のケガの予防にも役立ちます。

汗の成分は約99%が水ですが、次いで多く含まれるのが、ナトリウムやカリウム。運動量が多く、汗をたくさんかくジュニアアスリートは汗とともにミネラルも排出してしまうので、水分とセットでこれらも補給しておくと安心です。

今回は、食事からもナトリウムやカリウムがとれる「塩昆布キャベツのアスリートパスタ」を紹介します。1Lの汗にはナトリウムが約1g、カリウムが約200mg含まれていますが、今回のレシピ1人分に使用した塩昆布とキャベツで、ちょうど補給できます。足つり予防にぴったりのレシピです。

パスタにせず、塩昆布とキャベツをあえるだけのシンプルな副菜にするのもオススメです。以前サポートしていたアスリートの食堂でも人気があったメニューですよ。

サウナで“水抜き”は効果的か

水分の話に関連して、「体を絞りたいときに、サウナで“水抜き”をすることは良いのでしょうか」といった質問をいただくことがあります。確かに汗をかく分、一時的に体重が減りますが、体脂肪が減ったのではなく水分が減っただけなので、水を飲めば体重はすぐに戻ってしまいます。

階級制競技などで計量がある場合は適切な指導の下、“水抜き”を行うでしょうが、自己流で行うのは脱水症状に陥る可能性がありますのでくれぐれもご注意ください。皆さんがベストパフォーマンスを発揮できますように。

GOOD LUCK!

元NFLチアリーダー・松崎美奈子