「風邪をひいてしまって、体重が減って、体力も落ちてしまいました。食欲がない時でもタンパク質がしっかり摂れるメニューはありますか?」

先日、体作りに励むジュニアアスリートからこんな質問をもらいました。

体調を崩している時は、練習もトレーニングも全力でできませんし、体作りもストップしてしまいますよね。今回は、そんな時でもできるだけ筋量を落とさず、風邪も早期治癒できる「体格キープ☆鶏肉と豆腐の卵とじ」を紹介します。

体調不良時に役立つ「鶏ひき肉・豆腐・溶き卵」

体調を崩している時の体格キープのポイントは、筋肉の材料の「タンパク質をしっかり摂取」することと、消化吸収に時間のかかる「脂質を控えめ」にすることです。今回のレシピは「鶏ひき肉・豆腐・卵」と3種類の高タンパク質で低脂肪な食材を使いました。

また、食欲が落ちている時は、あまり噛まずにさらっと食べられるメニューが良いですよね。例えば、塊の肉や魚ではなく、そぼろ状のひき肉やツナ、ほぐしたサケ、カニカマ、柔らかい食感の豆腐、溶き卵も活用できます。

さらに、今回のレシピのように「煮る」調理方法は、「焼く・揚げる」よりも具材を柔らかくしてくれるので、消化機能が弱っている時も体に優しく、全身に素早く栄養を送り届けてくれます。

抗菌作用や抗ウイルス作用のあるタマネギ

体格キープ☆鶏肉と豆腐の卵とじ」は、ご飯を合わせて雑炊にしたり、うどんやそばの上にのせたりとアレンジも可能です。材料として使っているタマネギには、アリシンという香気成分やケルセチンというポリフェノールの一種が含まれ、抗菌作用や抗ウイルス作用もあるので免疫力アップにも効果的です。

免疫増強作用のある「ショウガ」とも好相性です。ショウガには体を温める働きもあるので、寒い時期の冷え性対策にも良いですね。

2023年も、皆さんにとって素晴らしい1年となりますように。

CHEERS!

元NFLチアリーダー・松崎美奈子