新型コロナウイルス感染拡大による一連の事態は、年を重ねている私たちにとっても経験したことがない状況になっています。テレビをつけると気が滅入るので、あまり見ないようにしていますが、正しい最新情報を得ながら対応していきましょう。
我が家の息子たちは、食べ盛りの中学生と高校生。今は休校中で部活もできません。共働きなので、私が作り置きできるものはしておきますが、主食、主菜に偏りがちです。
先日、自分たちでスーパーに買い物へ行き、色々な野菜やキノコが入ったスープと、生野菜サラダを作っていました。家庭科で習ったホウレン草のゴマあえもおいしく作り、気に入って何度も作っています。普段の学校生活ではほとんどできない料理を楽しんでいる様子。次男はもっぱら、ご飯をといで炊く、肉を焼く程度のようですが、兄弟でなんとか過ごしているようです。
課題のほとんどは「エネルギー不足」
これまでたくさんの選手を見てきた中で、現在のジュニアアスリートの大きな課題のほとんどが「エネルギー不足」と断言できます。しかし、背が伸びない、増量できない、疲労回復が遅い、貧血、無月経、集中力が続かないなどの様々な主訴に対して、エネルギー量よりも特定の栄養素を含む食品を一生懸命食べさせようとする保護者を多く見かけます。
体を作る成長期に、学校生活も競技もと、心身を駆使して生活している選手は疲弊しています。しっかり体を休めることもトレーニングの1つ。勝つためのトレーニングに耐えられる体作りをするチャンスです。練習や試合が中止となり、予定通りにいかなくなった環境下で何ができるか、私も選手たちと一緒に考えていきたいと思います。
先日、Jリーグの育成コーチとの会話の中で、「ケガでしばらく休むと、復帰した頃にグンと身長が伸びている選手が多い」との言葉が印象に残りました。学校生活や練習量が減った時こそチャンスととらえ、特に身長を伸ばしたい、増量したい選手は、自主トレと合わせて食トレにもじっくり取り組んでくださいね。