ジュニアアスリートの皆さんも、支える家族も、当たり前に進んできたことができなくなったり、これまでと同じような生活が維持できなくなって先々に不安を抱えたりと、それぞれが大きなストレスを抱えていることと思います。休校の延長、部活動の自粛、大会の中止などの決定には、感情を揺さぶられることも多いでしょう。自分でコントロールできないことは、必要以上に考え込まないようにし、今、自分ができることだけを考えるようにしていきましょう。

今できることだけを考えて

これまでのことを振り返り、やりたくても時間がなくてできなかったことに取り組んでもいいですね。そういった時間をもらったんだと、私は自分に言い聞かせています。苦手意識を払しょくし、サポートチームや選手に対して、オンラインで指導する体制を整え始めています。

我が家の息子たちは、洗濯、犬の世話、買い物、料理、と身の回りのことができるようになってきました。朝練のため始発電車に乗り、授業と練習と長い1日を繰り返す「ずっと走りっぱなしの日常」でしたが、有り余った自由な時間を与えられ、自分でコントロールする力をつけていると思うよう、気持ちを切り替えるようにしています。

動かない生活、間食も増える傾向

自粛生活において生活の大部分を座る、または横になって過ごしていると、成人の場合、通勤やスポーツ活動をしている時と比べて、1日のエネルギー消費量が約300~700kcal少なくなります(日本人の食事摂取基準2020年版「推定エネルギー必要量」より)。

外出自粛を強いられているため、簡単に食べられる加工食品や好きなものを買い込んでいると、ついつい食事以外の時間に手が伸びます。すると、菓子類や加工食品、アルコールを摂る量が多くなるため、塩分や脂質、糖質の摂り過ぎが気になってきます。食物繊維、ビタミン、ミネラルの宝庫である海藻やキノコ、野菜類などが、どうしても減りがちになります。

もちろん、可能な限り食事からの摂取を意識をしてほしいのですが、こういう「非常事態」では、ジュニアアスリートには通常勧めていないサプリメントの活用も有効かもしれません。マルチビタミン・ミネラルなどの安心できるサプリメントを検討してもいいですね。

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