10月16日は「世界食料デー」(World Food Day)。世界の食料問題を考える日として国連が制定した日です。1人1人が「すべての人に食料を」を現実のものとし、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としているそうです。
「世界食料デー」を機に考えて欲しいこと
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で飢餓や栄養不良などの状況が悪化している地域があるということ、そんな中で私たちがいつものように食事ができていることは、生産者や加工業者の方、流通などに関わる方々などが毎日働いてくれているから、ということをもう一度、考えてみることも重要ですね。
世界食料デーのある10月は「世界食料デー月間」にもなっています。これを機に、世界の食料問題や健康問題などについて考え、成長期のアスリートたちがエネルギー不足にならないように、しっかりとご飯を食べることができることは幸せなことということを実感してほしいと思います。
チームで「おにぎりアクション」に参加
その1つのきっかけになればと昨年から、「おにぎりアクション※」にチームで参加しています。練習前後の補食として摂取することが多いおにぎりは、成長期のアスリートにとってとても大切なエネルギー源であるとともに、とても便利なアイテムです。
コロナ禍での練習自粛中、選手たちは自宅でのトレーニングは頑張っていたようですが、補食を食べていなかった選手が多く、練習量が減っていたにもかかわらず、体重が減少している選手が何人もいました。成長期の選手たちにとって大切なエネルギー源の「おにぎり」が不足していたのです。
今月は、しっかりと目標をもって補食のおにぎりを食べ、ついでにおにぎりアクションに参加することで世界の食料問題について考え、自身が美味しいものをお腹いっぱい食べられることの幸せを感じることができるような選手になってもらいたいと感じています。
おうち時間に「お料理チャレンジ」も
中学生はサッカーだけでなく、視野を広げて様々なことを学ぶことで、人間としての成長がみられる年代です。コロナ禍で様々な行事や体験ができなくなっていますが、自粛中でもできる体験ということで、おうち時間を利用して「お料理チャレンジ」の実施をしました。
中には「アジをさばいた」と報告をしてくれた選手もいました。今回は、そんなアジを使った「アジのかば焼き丼」を紹介します。
アジは3枚おろしにしますが、すでにおろしてあるものを購入してもOKです。お好みで、調味料に豆板醤を加えてもピリ辛で美味しくなります。
高校生男子と調理実習をした時は、ほとんどのグループが豆板醤をたっぷり加えて山盛りのご飯をぺろりと食べていました。朝ごはんにこのどんぶりと、野菜たっぷりのみそ汁の献立にしてはいかがでしょうか。
スポーツ栄養士、管理栄養士としてではありますが、成長期のアスリートたちには視野を広く、自分で考えることができるようにサポートをしています。
※おにぎりアクション
NPO法人「TABLE FOR TWO International」が企画。「おにぎり」の写真を特設サイト、もしくはSNS(Instagram、Twitter、Facebook)に #OnigiriActionをつけて投稿すると、1枚の写真投稿につき100円(給食5食分相当)を協賛企業が提供し、アフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできる取り組み。2021年は10月5日から11月5日まで。