9月23日の夜から24日未明にかけて、静岡県は台風15号の大雨の被害を大きく受けました。特に、サッカーJ1清水エスパルスの本拠地である静岡市清水区の被害は大きく、浸水等の被害や長期間の断水が続きました。
10月1日に予定されていた清水エスパルス対ジュビロ磐田の静岡ダービーも延期になりましたが、そのような状況下で清水、磐田両チームの選手が被災現場で様々な支援活動をしている様子をニュースで見ることができ、スポーツの力、アスリートの行動力の素晴らしさを感じたところです。
選手間やチームで協力や支援
私が所属し、藤枝市を拠点とするNPO法人JUNSHIN SPORTS CLUBでも、自宅が何日間も断水した選手もいました。練習後にチームメイトの家で風呂と洗濯をすませてから帰宅するなど、選手間で協力する様子もみられました。
チームとしては、断水地域で子供用のトイレに利用するために、牛乳パックを集めている団体に協力をすることになりました。練習日の朝に選手に連絡をしたところ、その日の夕方には、多くの選手がたくさんのパックを持ってきてくれました。
ちょうど9月は3連休が2回あり、給食がない日に牛乳を飲まない選手がいることから、栄養サポートのテーマとして「牛乳・乳製品」を取り上げたところでした。パックを持ってきた選手に「ありがとう」の言葉ととともに、「牛乳、しっかり飲んでいるね」「あれ? ジュースのパックばかりだね」などと声をかけ、そんな中でも栄養への関心を向けさせるようにもしました。
防災食の準備や作り方も学んで
わずか半日で平年の9月1カ月分の雨量の1.4倍という豪雨被害。改めて自然災害はいつ起こるか分からず、防災への意識も一層、高めなければと思っています。
9月は防災月間であり、地域の栄養士と焼津市防災センターで研修を受けてもいました。コロナ禍以前は、地域住民を対象として防災イベントに参加して、防災食についての情報提供をしていましたが、今回はその試食で人気だった「やきとり缶でおいしい炊き込みご飯」を紹介します。
無洗米、水、やきとりとコーンの缶詰があれば、ある程度のタンパク質と食物繊維が含まれた災害食を用意することができます。今回はブナシメジ、ニンジンを加えていますが、加えなくてもおいしく食べられますので、ぜひこの機会に作ってみてください。
以前、なめたけを使った「災害用保存食を使った炊き込みご飯」を紹介しましたが、こちらもこのイベントで人気のメニューでした。今年は3年ぶりに、このイベントへ参加しようと地域の栄養士で計画が進んでいます。