あとひと月で、令和5年度が終わろうとしています。皆さんにとって、どのような1年でしたか?

小学、中学、高校生の皆さんは間もなく卒業する人、学年が変わる人もいるでしょう。残りの1カ月は、新年度に向けて良い準備ができるように1年間を振り返ってみてください。プレーに関する振り返りだけでなく、自分のからだや生活についても考えていきたいものです。

自分のからだを振り返ってみよう

①身長の変化はありましたか
②体重の増減はありましたか
③除脂肪体重はどうでしたか
④月経は順調でしたか
⑤慢性的な不調はありませんか

本来なら、このようなことを毎日振り返っていきたいところです。身長が伸びている選手は、それに伴って体重も増えていなければなりません。身長は伸びたけど体重はあまり増えていない…なんてことがあったら困ります。せっかく身長が伸びるタイミングであっても、体重が増えてこなければ、身長の伸びが緩やかになってしまいます。これを確認するには、成長曲線を使用するとわかりやすいですね。

生活リズムや睡眠時間を振り返ってみよう

次に、生活リズムや睡眠時間について反省点はありませんか。昨年発表された「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、推奨事項として「個人差を踏まえつつ、日常的に質・量ともに十分な睡眠を確保し、心身の健康を保持する。小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保する」と書かれています。この数字をみてどのように感じるでしょうか。

プロの選手は8~10時間の睡眠をとっているという話はよく聞きますが、学校と勉強・スポーツと忙しい学生アスリートは、自宅にいる時間が8~10時間になっているケースも少なくありません。私自身も、朝6時に家を出た娘の帰宅が20時を過ぎることも頻繁にありましたのでよくわかります。その短い時間に、入浴、食事、宿題をすませ、床に就くとなると、十分な睡眠時間を確保することは難しくなります。

「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では生活習慣や睡眠環境等を見直し、「適正な睡眠時間を確保」するととともに、「睡眠休養感を高める」ための方策について取り組むことを推奨しています。「睡眠休養感」というのは「ぐっすり眠れて疲れがとれた」という感覚です。そのような質の良い睡眠がとれるよう、生活の工夫をしていきましょう。

今回は、少しでも睡眠時間を確保できるように、あっという間に出来上がる「水菜とツナの無限あえ」を紹介します。時間のない選手でも、自宅で簡単に作ることが出来る野菜料理です。水菜とツナと調味料をあえるだけ。また、ツナを入れなくても、塩昆布やゴマなどを混ぜてもおいしく食べられます。

水菜は生でもシャキシャキ食べられるので、インスタントみそ汁やラーメンなどに具材として追加することもできます。冬場が旬の水菜を上手に利用してみましょう。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵