野菜は身体に良いイメージがありますが、何かしら苦手な野菜が1つくらいはあるのではないでしょうか。
バナナが嫌い、パンはあまり食べられない…といったフルーツや主食が嫌いというのと違って、「ニンジンが苦手」「ピーマンは食べられない」などと野菜が嫌いとなると、栄養素の偏りを気にして、食べるように促されたりするもの。どうして野菜だけが特別なのでしょう?
選手に好き嫌いを聞くと、やっぱり嫌いなものが野菜だと「ちょっとトマトが…」というように気まずそうな顔をします。面白いものです。
野菜の栄養素、大半は水分
野菜は種類によって栄養素の含有量が違います。「健康神話」のある野菜ですが、実は水分量が多いことが特徴で、モヤシやレタス、キュウリなどをはじめ、ほとんどの野菜の90%以上は水分なのです。
カボチャやニンジンなど、少しずっしりとしていてあまり水分がなさそうに見える野菜でも、実は75%以上は水分。本当に野菜は水分が多いので、これらを食べることで水分補給ができるわけです。
ちなみに、このカボチャやニンジンは、最近糖質制限で話題となったのでご存じの方も多いかと思いますが、水分以外では野菜の中で糖質の多い食品なので、ご飯など主食と同じエネルギー源になります。
米や麺類などが苦手な人は(なかなかいませんが!)、こういった野菜から糖質をとることもできますし、逆に米などを食べ過ぎてしまう人は、これらの野菜は食べ過ぎないようにすることが大切です。
ビタミンC フルーツより多い野菜も
また、ビタミンCはフルーツだけではなく、野菜からもしっかり補給できる栄養素ですので、覚えておくと良いでしょう。
たとえばブロッコリー50グラム(1人分)は、同じ重量で比較すると、何とキウイの2倍、オレンジの3倍ものビタミンCを含みます。野菜よりフルーツの方がビタミンCが多いと思われがちですが、そんなことはないのです。
今回のレシピでは赤パプリカを使用していますが、パプリカには赤、オレンジ、黄色などがあります。この中で最もビタミンCが多いのが赤パプリカで、黄色の3倍ものビタミンCが含まれます。色の違いでも栄養素が大きく違うことも頭に入れておいてくださいね。
そして、最近話題のオメガ3といって、身体に良い脂質を含むクルミや亜麻仁油もサラダに加えました。この脂質については、また別のタイミングでお話したいと思います。
このように、野菜を種類によってうまく取り入れるようにすると、さらなるパフォーマンスアップにつながります。野菜の栄養素やその効果は、このコラムでもまた紹介していきたいと思います。