「試合前は必ずこれを食べる」「これを食べて勝ったから、食べ続ける」といったゲンかつぎの話を聞いたことがあるのではないでしょうか。以前は、試合前に「トンカツ」や「カツ丼」を食べるという人が多く、インタビューなどでも自信をもって「試合前はトンカツ!」と言う選手を見かけたものですが、最近はスポーツ栄養が普及したからか、こういった選手をあまり見かけなくなりました。
試合前に「消化の悪いもの=油っぽいものはNG」ということが定着しつつあるように思います。
「消化がよいもの」が鉄則
このコラムを読んでいる選手は、もちろん試合前にトンカツを食べていないと思いますが、今回は試合前の食事についてお話します。
試合前の食事の基本は、どんな競技であっても「消化が良いもの」をとることです。消化が良いということは、胃に負担をかけにくいもの。つまり、消化に時間がかからないものをさします。
そうなると、油っぽいもの、食物繊維の多いものはNGとなります。油っぽいものとは、揚げ物だけでなく、炒め物でも油が多いものなどは当てはまります。
食物繊維というのは、ワカメなどの海藻やコンニャクなどで、これらを避けて、逆にエネルギーになるものをとります。
今回紹介する「キムチ力うどん」は、サポートしているプロ選手も試合前によく食べているレシピです。試合前にうどんを食べる選手は多いのですが、そこに何をトッピングするかが大切です。発汗が多い時には少し、しょうゆの量を多めにしても良いでしょう。