合宿や試合などの遠征時には、プロ選手はホテルなどに宿泊して食事をとります。その際に必ず出すのがフルーツ。ただし、このフルーツの量や種類は、チームの食事予算によって大きく異なります。

 バナナやオレンジ、グレープフルーツなど数種類のチームもあれば、それ以外にメロンやキウイ、パパイア、マンゴーなどや、旬の少し前のフルーツ、例えば今なら柿などを出すチームもあります。

 主婦にとっては、フルーツは値段が高い、家計に大きな影響がある、と感じていることでしょう。同様に、予算が決まっているホテルに宿泊する際には、選手に必要な栄養素がとれるメニューであることはもちろん、これらの予算を考慮してホテル担当者と話をします。予算内でどれだけ必要なメニューを提案できるかは、管理栄養士の能力が問われる部分でもあり、知識だけでなく交渉能力なども求められます。

なじみが薄いと残食が多い

 以前、沖縄で合宿を行った時のことです。差し入れでドラゴンフルーツとスターフルーツをいただき、急きょホテルの食事で出してもらったことがありました。

 初めて見る、食べるフルーツに選手たちは大興奮! ですが、期待が高すぎたのか、あまり甘味を感じなかった選手が多く、残念な結果になりました。

 また意外に思われるかもしれませんが、マンゴーやパパイアを出してもなじみが薄いために残食が多く、食べ慣れているキウイやオレンジなどをよく食べる傾向もあります。

パンアサイー
パンアサイー

 今回紹介するのは、アサイーをつかったレシピ「パンアサイー」。当初は、なじみがないためにあの独特の色を嫌う選手がいましたが、最近のブームなどもあり、すんなり選手が取り入れるようになったフルーツの一つです。抗酸化成分をたくさん含んでいるので、運動することによって消費、消耗する栄養素の補給に最適です。ぜひお試しください。