トマトとミニトマト、鶏卵とうずらの卵のように、同じ種類でも大きいものと小さいものでは、小さい方が栄養素がぎゅっと詰まっていると以前のコラム(「冬が旬の芽キャベツ、大きなキャベツよりも栄養抜群」)でお話ししました。実は、今が旬のホタルイカもそうなんです。

 ホタルイカを、スルメイカやヤリイカと比較すると、何といっても、ビタミンAが100~200倍も多く含まれていることが特徴。ビタミンEやビタミンB1、ビタミンB12、葉酸、ビタミンCなどは2~5倍も含まれています。

 ビタミンAやEは、ジュニアアスリートにとって、良いコンディションを維持するためにとても大事な栄養素です。ビタミンB12や葉酸、ビタミンCは、血液を作るために必要な栄養素。貧血予防のため、タンパク質豊富な肉や魚、鉄分摂取のためにレバーなどを意識して食べているジュニアアスリートは、さらにこれらの栄養素をとることで血液が作られやすくなります。

 「ホタルイカが貧血予防に良い」というのは意外かもしれませんが、しっかり血液強化をサポートしてくれる食材なのです。

ホタルイカとシソ野菜の和えもの
ホタルイカとシソ野菜の和えもの

 今回紹介するレシピは「ホタルイカとシソ野菜の和えもの」。上記の栄養素の吸収を高めるために亜麻仁油を使っています。亜麻仁油がない方は、オリーブオイルやゴマ油でも構いません。

 なお、ホタルイカの内臓は寄生虫がつきやすいため、心配な場合はボイルしてから使いましょう。