魚介類の中でも万能な魚、マグロ。高タンパクで鉄なども豊富なため、「選手には何を食べるか迷ったらマグロにすれば間違いないよ!」と伝えるほど、多くの栄養素に富んでいます。
肉と同様の考えから、魚も赤身を選んで食べる選手もいますが、それがいいとは限りません。
DHAやEPAなどの積極的に摂りたい不飽和脂肪酸は、赤身より脂質の多いトロや大トロに含まれているので、肉のようなイメージで「魚も赤身!」と思い込むのは間違いです。運動量の多い選手や走り込みなどのトレーニングが多い選手は、赤身よりもトロがおすすめです。
さて今回は、疲労時や身体強化時にたびたび選手のメニューにとりいれる「マグロ丼」です。マグロと卵で、ジュニアアスリートに多く必要となるタンパク質や鉄などの栄養素がたくさん摂取できます。
高強度の練習を行うシーズン初めのキャンプ中や身体強化時など、選手は多くのタンパク質が必要です。そんな時は、白ご飯をタンパク質豊富なミニ丼に代え、さらにおかずで肉や魚介類もとるといった食べ方をさせます。そうすると、いつものおかずと白ご飯よりも、無理なくタンパク質をとれるからです。
丼にすると食べやすく、葉野菜やタマネギも一緒に食べられます。こうして食べる方が、ドレッシングを使わなくてもいい分、サラダよりも余計なエネルギーをとらずに野菜をとれます。いろいろな丼を出しますが、このマグロと卵の組み合わせを大好きな選手も多く、人気のメニューです。