チーム練習後、全員で食べる食事に魚料理のメニューを加えたり、外食が多い選手にも魚をすすめたりすることが多いのですが、高タンパク質低脂肪の魚の場合、調理法によってはパサついて食べにくくなります。しかも、大量に食べる場合は、口からの水分も奪われるようで、「なかなか食事が進まない」と選手が言ってくることがあります(笑)。

片栗粉を使ったとろみで食べやすい「マグロカレーあん」
片栗粉を使ったとろみで食べやすい「マグロカレーあん」

 そんな時に使えるのが「あんかけ」。片栗粉を使ったとろみで一気に食べやすくなります。「マグロカレーあん」を紹介しましょう。

 糖質を気にする選手は、避けることもあるあんかけですが、体脂肪量が気になる場合は、主食の量を少し減らして調整しましょう。また今回のレシピは使用する炒め油の量が少ないため、脂質の摂取は気にしなくても大丈夫です。

 ニンジンやスナップエンドウでカロテンを、シイタケでビタミンDを増やし、まだまだ予断を許さないインフルエンザ対策にもなります。

 マグロはご存じの通り、体作りのタンパク質や鉄などが豊富。春休みで、練習量がいつもよりも多くなり、疲れがちな身体の回復にも使えるレシピです。

管理栄養士・川端理香