先日、箱根駅伝のチームエントリーが発表されました。それまで主力メンバーだった選手が外れたり、新メンバーが加わったり、それぞれの大学で動きがありました。1年に1度しかない試合の重みを感じます。

箱根駅伝に出場する大学で講義したり、選手たちのコンディションチェックのデータなどを見たりする機会もありましたが、やはり多くの選手の中で気になったのが、ヘモグロビンや総タンパクなどの数値です。実際に「食事を気にしているのですが、すぐに貧血になってしまって…」と悩んでいる選手もいました。

貧血にならないように鉄をとるのはもちろんですが、吸収の良いヘム鉄を優先し、非ヘム鉄の場合はビタミンCを多めにとりたいもの。ただし、基本はタンパク質の摂取です。

貧血になりやすい選手の場合、とにかく練習量が多く、それによって体に吸収されるタンパク質が少ない傾向があります。つまり、食べているつもりでも疲労によって吸収率が落ちていることがあるのです。

便の状態が悪い、寝つきが悪い、夜中に目が覚める…などでも疲労度が分かりますが、そういう時には食べるもの、食べ方も変えたいものです。今回紹介するレシピは、1品で多くの栄養素がとれるパスタ「アサリナポリタン」です。貧血が気になる選手は主食としても、主菜に添えても使えます。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香