前回のコラムでは、新型コロナウイルスによるプロ選手たちの対応をとりあげました。
その後、この感染拡大防止のため、政府が全国一斉の臨時休校を要請。突然の出来事に、子どもたちや保護者は翻弄(ほんろう)されたことと思います。中学や高校の部活動は、文部科学省から自粛を求められており、部活動も行わないという選択をしている学校も少なくないようです。
ちょうどこの原稿を書いている今も、以前スポーツ栄養セミナーをさせていただいた部活動の監督から「春の大会に向けて体を作ってきただけに、本当に残念…」というメールをいただきました。ただ、これで競技ができなくなるわけではありません。再開したときに、いかに良いコンディションで体を動かすことができるかが大切です。
そのためには、休んでいる間に体重が極端に増減しないように注意したいものです。自主的にトレーニングをする人もいるかもしれませんが、普段部活で行うよりも運動量は変わります。感覚的に「相当トレーニングした」と思っても、そうでないこともあるので、感覚ではなく体重で数値を把握しましょう。
どちらかといえば、休んでいる時期に体重が増える選手が多いものです。そのため、今回は必要な栄養素がとれやすいサラダ「レタスと卵のフォーサラダ」を紹介します。
ただし、運動しないと食欲が出ずに、食事量が極端に減ってしまう選手もいます。こういう時期の食事は、選手それぞれの特徴を見ながらうまくコントロールしたいものです。