プロ選手が「肉体改造」をする際に、食事で実践することの1つは、タンパク質の摂取です。多くのプロ選手が、肉や魚介類などを食事で多く摂るようにします。もう1つは、炭水化物を控えるということ。主食をとらないという選択をする選手もいますが、一時的に体脂肪が落ちたとしても長続きしない場合は、主食の摂り方を工夫させます。

例えば、主食を白米ではなく、玄米をはじめとする雑穀米や、海藻や野菜をたくさん入れた炊き込みご飯にして、エネルギーを抑えたり、急激に血糖値が上がらないようにしたりします。また、小麦粉をとらないようにして全体的なエネルギー摂取量を抑えると、意外に簡単に体脂肪を落とすことができる選手もいます。

そばは、主食の中で最もタンパク質が多い

私が主食として、プロ選手にすすめているのが「そば」です。そばは、主食の中で最もタンパク質が多く、食物繊維やビタミンB群なども含みます。そのため「肉体改造をしたい」「日頃のトレーニングによる疲労回復なども図りたい」という場合、主食をそばにすることで、必要な栄養素がとれるのです。

今回は「そば粉で作る納豆と野菜のチーズガレット」を紹介します。「ガレット」とはフランス語で、「丸く薄く焼いた菓子や料理」を指しますが、元々はそば粉の生地を使うものだそうです。

チーズや納豆でタンパク質を摂れますが、コツはあまり加熱しないこと。キャベツやトマトなどビタミンCが多い野菜を使うことで、そば粉の抗酸化作用がさらに期待できます。チーズとトマトの組み合わせでうま味効果もアップします。麺としてのそばだけでなく、そば粉を使ったメニューを広げて、体作りに役立ててください。

管理栄養士・川端理香