腱や靭帯(じんたい)だけでなく、骨や真皮なども作っているコラーゲン。意識して摂取しているアスリートもいると思います。

コラーゲンはゼラチンの原料なので、粉末のゼラチンをドリンクに溶かして「コラーゲンドリンク」としてとったり、スープに溶かして飲んだりしているプロ選手もいます。コラーゲンはタンパク質の1つなので、有効性については十分に証明されていませんが、それでもアスリートの中には「摂ると痛みが軽減する」と体感していたり、摂らないと不安になったりすることもあるようです。

コラーゲンを含む食品は魚の皮や軟骨、牛筋などがありますが、今回紹介する「ミミガーのトースターキッシュ」で使用しているミミガーもコラーゲンが多い食品です。ミミガーは豚の耳で、軟骨が多いのでコリコリした食感です。

このレシピでは炒めて使いますが、炒めることで歯ごたえがありながら、ハムを食べているような食感になります。コラーゲンを摂りたい時は、肉よりもミミガーを使って野菜炒めにするようアドバイスします。また、ニンニクとトマトと一緒にオリーブオイルで炒めることで、ビタミンの吸収もアップします。

ちなみに、このミミガーとトマトとニンニクを炒めたものを多めに作り、夕食はそのまま食べ、翌朝に牛乳と卵を加えてキッシュにアレンジ…という食べ方をするアスリートもいます。簡単に作れますので、ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香